AIアートのプロンプトとは、
AIに「どんな画像を作りたいか」を伝えるための指示文です。
人物、背景、色、雰囲気、画風、構図などを言葉で指定すると、
AIはその内容に合わせて画像を生成します。
初心者は、
まず「テーマ」「雰囲気」「画風」「色」の4つを入れるだけでも、
作品の方向性を作りやすくなります。
AIアートとは、
人がAIを活用して制作するデジタルアートです。
AIがすべてを勝手に生み出すのではなく、
人が作りたい世界を考え、言葉にし、
生成結果を選び、調整することで作品になります。
日本AIアート協会(Japan AI Art Association)は、
AIアートを安心して学び、楽しみ、
自分らしい表現につなげるための情報を発信しています。
AIアートのプロンプトとは?
AIアートのプロンプトとは、
画像生成AIに入力する指示文のことです。
たとえば、次のような文章がプロンプトです。
「桜が咲く公園で、白いワンピースを着た少女が本を読んでいる。やさしい朝の光。水彩画風。淡いピンクと白を中心にした色合い。」
先ほどのプロンプトを使って
ChatGPTで画像を生成した例です。
このような文章をAIに伝えることで、
AIは「桜」「公園」「少女」「本」「朝の光」「水彩画風」といった要素をもとに画像を生成します。
プロンプトは、AIアートの設計図のようなものです。
どんな言葉を入れるかによって、完成する画像の雰囲気が大きく変わります。
プロンプトが大切な理由
AIアートでは、プロンプトの書き方によって作品の完成度が変わります。
同じ「猫の絵」でも、プロンプトが違えばまったく別の作品になります。
短すぎるプロンプトは、AIが自由に判断する範囲が広くなります。反対に、必要な要素を整理して入れると、自分のイメージに近づけやすくなります。
初心者が入れるべき4つの要素
初心者は、難しいプロンプトを書こうとしなくて大丈夫です。
まずは、次の4つを入れることから始めましょう。
この4つを組み合わせるだけで、プロンプトはかなり作りやすくなります。
基本のプロンプトの作り方
AIアートのプロンプトは、次の順番で作ると分かりやすいです。
- テーマを決める
- 主役を決める
- 背景を決める
- 雰囲気を決める
- 画風を決める
- 色や光を決める
- 用途に合わせて調整する
テーマを決める
最初に、「何を作りたいか」を決めます。
例:
- 桜と少女
- 王冠をかぶった猫
- 雨の日のカフェ
- 未来都市を歩く旅人
- 月明かりの森
- 花に囲まれた白い家
テーマは短くてかまいません。最初から完璧な文章にしようとせず、作りたいものを一言で決めることが大切です。
主役を決める
次に、画像の中心になる主役を決めます。
主役の例:
- 少女
- 猫
- 花
- 家
- ロボット
- 旅人
- 魔法使い
- カフェ
主役がはっきりすると、AIも画像を作りやすくなります。
人物を作る場合は、年齢、服装、表情、ポーズなどを少し足すと具体的になります。
例:
「白いワンピースを着た少女」
「本を読む少年」
「青いマントを着た旅人」
背景を決める
背景は、作品の世界観を作る大切な要素です。
背景の例:
- 桜が咲く公園
- 静かな森
- 雨の日の路地
- 夕焼けの海辺
- 近未来の街
- 月明かりの庭
背景を入れると、画像に物語が生まれます。
「白い猫」だけよりも、「朝の光が入る窓辺にいる白い猫」の方が、完成イメージがはっきりします。
雰囲気を決める
雰囲気は、作品の印象を決めます。
よく使いやすい雰囲気の言葉:
- やさしい
- 幻想的
- 明るい
- かわいい
- かっこいい
- 静か
- 神秘的
- 高級感がある
- レトロ
- 透明感がある
初心者は、「やさしい」「幻想的」「明るい」など、分かりやすい言葉から始めるのがおすすめです。
画風を決める
画風とは、作品の見た目のスタイルです。
画風の例:
- 水彩画風
- 写真風
- アニメ風
- 絵本風
- 油絵風
- ポスター風
- 3D風
- ミニマルデザイン
商用利用や公開を考える場合は、特定の作家名や作品名を使うのではなく、一般的な画風の言葉で指定しましょう。
色や光を決める
色や光を入れると、作品の雰囲気がさらに伝わりやすくなります。
例:
- 淡いピンクと白
- 青と紫を中心にした色合い
- 金色の光
- やさしい朝の光
- 夕焼けのオレンジ
- 暗い背景に強い光
色を指定しない場合、AIが自由に判断します。
自分の好みに近づけたいときは、色を入れると調整しやすくなります。
基本のプロンプトテンプレート
初心者は、次のテンプレートを使うと簡単にプロンプトを作れます。
「主役」+「場所」+「行動」+「雰囲気」+「画風」+「色や光」
例:
「白い猫が、朝の光が入る窓辺で眠っている。やさしい雰囲気。水彩画風。淡い白とベージュを中心にした色合い。」
この形に当てはめるだけで、AIに伝わりやすいプロンプトになります。
初心者向けプロンプト例文
ここからは、初心者がそのまま使いやすいプロンプト例を紹介します。
やさしい雰囲気のAIアート
桜が咲く公園で、白いワンピースを着た少女が本を読んでいる。やさしい朝の光。淡いピンクと白を中心にした色合い。水彩画風。穏やかで幻想的な雰囲気。
猫のAIアート
朝の光が入る窓辺で、白い猫が丸くなって眠っている。静かであたたかい雰囲気。やわらかい光。水彩画風。白、ベージュ、淡い黄色を中心にした色合い。
未来都市のAIアート
雨上がりの未来都市を、青いコートを着た旅人が歩いている。ネオンの光が道路に反射している。青と紫を中心にした色合い。映画のワンシーンのような構図。クールで幻想的な雰囲気。
和風ファンタジーのAIアート
満月の夜、赤い鳥居の前に着物姿の女性が立っている。周囲には光る花びらが舞っている。和風ファンタジーの世界観。金色と深い藍色を中心にした色合い。静かで神秘的な雰囲気。
SNSアイコン向けのAIアート
やさしい表情のオリジナルキャラクター。顔がはっきり見える正方形の構図。明るい背景。親しみやすく清潔感のある雰囲気。淡い青と白を中心にした色合い。
ブログのアイキャッチ向けAIアート
机の上にノートパソコンと花が置かれている。明るい自然光。余白のある構図。ブログのアイキャッチに使いやすい横長デザイン。清潔感があり、やさしい雰囲気。
プロンプトを上達させるコツ
プロンプトは、最初から完璧に書く必要はありません。生成結果を見ながら少しずつ直すことで上達します。
1回で完成させようとしない
AIアートは、1回で理想の画像が出ないことも多いです。
最初の画像は、完成品ではなく「たたき台」と考えましょう。
生成された画像を見て、「背景をもっとシンプルにしたい」「色を明るくしたい」「人物を小さくしたい」など、直したい点を言葉にします。
気に入った言葉を残す
良い画像ができたら、使ったプロンプトを保存しておきましょう。
特に、次のような言葉は自分の作風を作る材料になります。
- やさしい朝の光
- 淡いピンクと白
- 静かで幻想的
- 余白のある構図
- 透明感のある雰囲気
- 水彩画風
気に入った言葉を集めておくと、次の作品づくりが楽になります。
用途を決めてから作る
AIアートは、用途によって向いている構図が変わります。
作る前に用途を決めておくと、失敗しにくくなります。
初心者がやりがちな失敗
AIアートのプロンプトでは、初心者がつまずきやすいポイントがあります。
指示が短すぎる
「かわいい絵を作って」だけでは、AIが自由に判断する範囲が広くなります。
何がかわいいのか、人物なのか動物なのか、明るいのか幻想的なのかを少し足しましょう。
例:
「白い猫が窓辺で眠っている。やさしい朝の光。水彩画風。かわいい雰囲気。」
情報を入れすぎる
反対に、情報を入れすぎると画像がまとまりにくくなることがあります。
初心者は、テーマ、背景、雰囲気、画風、色の5つくらいから始めると扱いやすくなります。
特定の作品や作家に寄せすぎる
公開・販売を考える場合は、特定の作品名、キャラクター名、作家名を使わない方が安全です。
代わりに、一般的な表現を使いましょう。
例:
- 水彩画風
- 淡い色合い
- 強い光と影
- 映画的な構図
- レトロな雰囲気
- 高級感のある余白
自分の言葉で表現することで、オリジナルのAIアートに近づきます。
ChatGPTにプロンプトを作ってもらう方法
プロンプト作りに迷ったら、ChatGPTに相談するのもおすすめです。
次のように頼むと、初心者でも使いやすいプロンプトを作れます。
依頼文の例
「AIアートを初めて作ります。テーマは桜と少女です。やさしく幻想的な雰囲気にしたいです。画像生成AIに入力するためのプロンプトを作ってください。」
さらに具体的にした依頼文
「ブログのアイキャッチに使うAIアートを作りたいです。テーマはAIアート初心者です。明るく親しみやすい雰囲気で、横長、余白あり、文字を入れやすい構図のプロンプトを作ってください。」
ChatGPTには、用途、雰囲気、色、サイズ感を伝えると、より使いやすいプロンプトになります。
AIアートのプロンプトで注意すること
プロンプトを作るときは、著作権や商標、肖像権にも注意しましょう。
避けた方がよい指定:
- 有名キャラクター名
- 作品名やシリーズ名
- 特定作家名
- ブランド名やロゴ名
- 有名人の名前
- 実在人物に似せる指定
- ネット上の画像をそのまま読み込ませる使い方
公開・販売を考える場合は、自分のテーマ、色、雰囲気、構図を言葉にして作ることが大切です。
日本AIアート協会が考えるプロンプト
日本AIアート協会は、
プロンプトを「AIに命令する文章」ではなく、
「自分の想像を言葉にするための道具」と考えています。
AIアートの主役はAIではありません。
どんな世界を作りたいのか、どんな色が好きなのか、
誰に見てもらいたいのかを考える人の想像力です。
プロンプトを書くことは、
自分の中にあるイメージを見つける作業でもあります。
うまく書けなくても大丈夫です。
短い言葉から始めて、
生成された画像を見ながら少しずつ直していけば、
自分らしい表現に近づいていきます。
FAQ
AIアートのプロンプトとは何ですか?
AIアートのプロンプトとは、画像生成AIに作りたい画像を伝えるための指示文です。テーマ、背景、雰囲気、画風、色などを文章で指定します。
初心者はどんなプロンプトから始めればよいですか?
初心者は、テーマ、雰囲気、画風、色の4つを入れるところから始めるのがおすすめです。たとえば「白い猫、窓辺、やさしい朝の光、水彩画風」のように書きます。
プロンプトは長い方がよいですか?
長ければよいとは限りません。情報を入れすぎると画像がまとまりにくくなる場合があります。初心者は、必要な要素を整理して短めに書くと扱いやすいです。
日本語のプロンプトでも使えますか?
多くの画像生成AIでは日本語でも使えます。ただし、サービスによっては英語の方が細かく反映されやすい場合もあります。まずは日本語で始めて、必要に応じて調整しましょう。
ChatGPTにプロンプトを作ってもらえますか?
はい、作ってもらえます。テーマ、雰囲気、用途、色、画風を伝えると、画像生成AIに使いやすいプロンプトを作りやすくなります。
うまく画像が出ないときはどうすればよいですか?
気になる部分を1つずつ修正しましょう。「背景をシンプルにする」「色を明るくする」「人物を小さくする」など、具体的に伝えると調整しやすくなります。
商用利用するプロンプトで注意することはありますか?
有名キャラクター名、作品名、特定作家名、ブランド名、有名人の名前を使うことは避けた方が安全です。AIサービスの利用規約や販売先のルールも確認しましょう。
プロンプトは保存した方がよいですか?
はい、保存するのがおすすめです。良い画像ができたときのプロンプトを残しておくと、次に似た雰囲気の作品を作るときに役立ちます。
プロンプトにも著作権はありますか?
プロンプトも、創作的な表現と認められる場合は著作物になり得ます。ただし、短い単語の羅列や一般的な指示だけでは、著作物性が認められにくい場合があります。
AIアートを上達させるには何をすればよいですか?
好きなテーマで何度も作り、気に入ったプロンプトを保存し、生成結果を見ながら少しずつ修正することが上達につながります。
まとめ
AIアートのプロンプトとは、
AIに作りたい画像を伝えるための指示文です。
テーマ、背景、雰囲気、画風、色などを言葉で指定することで、
自分のイメージに近い画像を作りやすくなります。
初心者は、まず「テーマ」「雰囲気」「画風」「色」の4つを入れるところから始めましょう。
うまくいかなくても、生成結果を見ながら少しずつ直せば大丈夫です。
プロンプトは、自分の想像を言葉にするための道具です。
AIが生み出すのではない。あなたの想像が生み出す。
AIアートをもっと身近な文化として広げるため、日本AIアート協会を設立。AIを使った作品づくりだけでなく、著作権や安全な活用方法、初心者への伝え方まで学べる環境づくりに取り組んでいます。
絵を描いた経験がない方や、パソコンが苦手な方にも、AIアートを安心して楽しんでいただけるよう、初心者に寄り添った講座や認定制度を運営しています。
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