AIアートは商用利用できる場合があります。
ただし、すべてのAIアートが
自由に販売・広告利用できるわけではありません。
商用利用する前には、
AIサービスの利用規約、著作権、既存作品との類似、
販売先のルール、AI使用の表示、制作記録を確認することが大切です。
AIアートとは、
人がAIを活用して制作するデジタルアートです。
商用利用を考える場合も、
AIが作った画像をそのまま使えるかどうかだけでなく、
人がどのように関わり、どのサービスを使い、
どの場所で販売・公開するのかを確認する必要があります。
日本AIアート協会(Japan AI Art Association)は、
AIアートを安心して学び、制作し、活用するために、
初心者にも分かりやすい基礎知識を発信しています。
AIアートは商用利用できる?
AIアートは、
条件を満たせば商用利用できる場合があります。
商用利用とは、作品を販売したり、
広告や商品、サービス、講座資料、SNS運用、
Webサイト、チラシ、グッズなど、
収益や事業活動につながる目的で使うことです。
ただし、AIアートの商用利用では、
次の点に注意が必要です。
- 使ったAIサービスが商用利用を認めているか
- 無料プランと有料プランで条件が違わないか
- 生成画像の権利について規約にどう書かれているか
- 既存の作品やキャラクターに似すぎていないか
- 販売先や投稿先でAI生成作品が認められているか
「AIで作れたから販売できる」とは限りません。
公開や販売の前に、
必ず確認する習慣を持ちましょう。
確認したい5つのポイント
AIアートを商用利用する前に確認したいポイントは、次の5つです。
この5つを確認することで、AIアートを安心して活用しやすくなります。
ポイント1:AIサービスの利用規約を確認する
確認したい項目
利用規約では、次の項目を確認しましょう。
- 生成画像を商用利用できるか
- 生成画像を販売できるか
- グッズ化してよいか
- 広告やWebサイトに使えるか
- 素材として再配布してよいか
- 無料プランと有料プランで条件が違うか
- クレジット表記が必要か
- 禁止されている用途があるか
特に注意したいのは、
無料プランと有料プランで利用条件が異なる場合です。
以前は使えた条件が変更されることもあるため、
販売や納品の前には最新の規約を確認しましょう。
規約は「作る前」と「使う前」に確認する
AIアートの商用利用では、作品を作る前だけでなく、
実際に使う前にも規約を確認することが大切です。
AIサービスの規約は更新されることがあります。
過去に見た情報やSNS上の噂だけで判断せず、
公式ページで確認しましょう。
ポイント2:著作権と創作的関与を確認する
AIアートを商用利用する場合、
著作権についても理解しておく必要があります。
AIで生成した画像に著作権があるかどうかは、
作品ごとに判断されます。
文化庁は、人がAIを道具として使い、
思想や感情を創作的に表現している場合は、
著作物に該当し得るという考え方を示しています。
創作的関与とは?
創作的関与とは、
人が作品づくりにどのように関わったかということです。
たとえば、次のような関与がある場合です。
- 作品のテーマや世界観を自分で考えた
- プロンプトを何度も調整した
- 生成結果を比較して作品として選んだ
- 構図、色、表情、雰囲気を具体的に指定した
- 生成後に画像編集や加筆をした
- シリーズ作品として一貫したコンセプトを設計した
一方で、短い指示だけを入力し、
AIが自動生成した画像をそのまま使う場合は、
人の創作的関与が少ないと判断される可能性があります。
商用利用では制作過程も大切
商用利用を考えるなら、
完成画像だけでなく、
制作過程も大切です。
どのような意図で作ったのか、
どのようにプロンプトを調整したのか、
どの部分を選び、
修正したのかを記録しておくと、
自分の創作過程を説明しやすくなります。
ポイント3:既存作品やキャラクターに似すぎていないか確認する
AIアートを商用利用する際に、
特に注意したいのが既存作品との類似です。
有名キャラクター、既存ブランド、
特定の作家の作風、映画やアニメの世界観に過度に似た作品は、
公開・販売時にトラブルになる可能性があります。
避けたいプロンプト
商用利用を考える場合、
次のようなプロンプトは避けた方が安心です。
- 有名キャラクター名を入れる
- 作品名やシリーズ名を入れる
- 特定の作家名を入れる
- 既存ブランド名やロゴを入れる
- 実在の人物に似せる
- 「〇〇風」として特定作品に近づけすぎる
AIが生成した画像であっても、
既存作品に似すぎていれば問題になる可能性があります。
オリジナルの世界観を作る
安心して商用利用するためには、自分の言葉で世界観を指定することが大切です。
自分のテーマ、色、雰囲気、物語を育てることで、AIアートはより安全で魅力的な作品になります。
ポイント4:販売先・使用先のルールを確認する
AIアートを商用利用するときは、
AIサービスの規約だけでなく、
販売先や使用先のルールも確認しましょう。
販売先によっては、
AI生成作品の扱いが細かく決められている場合があります。
確認したい販売先の例
AIアートを使う場所として、次のようなものがあります。
- ハンドメイド販売サイト
- 素材販売サイト
- ストックフォトサービス
- NFTマーケット
- SNS
- ブログ
- Webサイト
- チラシ
- 講座資料
- 企業広告
- 商品パッケージ
それぞれ、
AI生成作品の投稿や販売が認められているか、
AI使用の明記が必要か、
禁止ジャンルがあるかを確認しましょう。
納品や仕事で使う場合
仕事としてAIアートを使う場合は、
クライアントにも確認が必要です。
確認したいこと:
- AIを使ってよい案件か
- AI使用を明記する必要があるか
- 納品後の権利はどう扱うか
- 再利用してよいか
- 修正対応の範囲はどこまでか
- 利用規約上、納品物として問題ないか
仕事で使う場合は、
あとから認識違いが起きないように、
事前に確認しておくことが大切です。
ポイント5:AI使用表示と制作記録を残す
AIアートを商用利用する場合、
AIを使ったことを表示するか、
制作記録を残すかも重要です。
AI使用表示が必要な場合
AI使用の表示が必要かどうかは、
使う場所や目的によって変わります。
表示が求められる可能性がある場面:
- コンテストへの応募
- 作品販売
- 素材販売
- 企業案件
- 講座教材
- 展示会
- メディア掲載
AI使用の表示が義務ではない場面でも、
購入者や依頼者に分かりやすく伝えることで、
信頼につながる場合があります。
制作記録として残したい内容
AIアートを商用利用するなら、
制作記録を残すことをおすすめします。
残しておきたい内容:
- 使用したAIサービス名
- 作成日
- 使用したプロンプト
- 生成回数や修正内容
- 生成後に加工した内容
- 参考にした資料
- 確認した利用規約
- 販売先や使用先のルール
制作記録は、
自分の作品管理にも役立ちます。
シリーズ作品を作るときや、
講座で作り方を説明するときにも便利です。
AIアートの商用利用で避けたいこと
AIアートを商用利用するときは、次のような使い方を避けると安心です。
- 規約を読まずに販売する
- 有名キャラクターに似せて販売する
- 特定作家の作風をそのまま再現しようとする
- 生成画像を素材として無条件に再配布する
- AI使用禁止の販売先に出品する
- クライアントにAI使用を隠して納品する
- 画像の権利関係が不安なまま広告に使う
商用利用では、作品の魅力だけでなく、使い方の安全性も大切です。
初心者向けの商用利用チェックリスト
日本AIアート協会が考える商用利用の姿勢
日本AIアート協会は、
AIアートの商用利用を
「人の想像力を社会に届ける方法のひとつ」と考えています。
AIアートは、絵が得意な人だけでなく、
言葉で世界を表現したい人にも創作の入口を広げてくれます。
作品を販売したり、
仕事に活用したりすることも、
創作活動の大切な可能性です。
ただし、商用利用では、
自分の作品を守ることと同じくらい、
他者の作品や権利を尊重することが大切です。
AIを使うからこそ、
利用規約を確認し、既存作品に配慮し、制作過程を残し、
自分らしい世界観を育てる姿勢が必要になります。
FAQ
AIアートは商用利用できますか?
AIアートは商用利用できる場合があります。ただし、利用したAIサービスの規約、販売先のルール、既存作品との類似、使用目的によって条件が変わります。販売前に必ず確認しましょう。
無料の画像生成AIで作った作品も販売できますか?
無料プランで作った作品を販売できるかどうかは、サービスの規約によります。有料プランでは商用利用可、無料プランでは制限ありという場合もあるため、最新の規約を確認してください。
AIアートをグッズにして販売できますか?
グッズ化できるかどうかは、AIサービスの規約と販売先のルールによります。Tシャツ、ポストカード、ステッカー、アクリルグッズなどに使う場合は、商用利用と商品化が認められているか確認しましょう。
AIアートをブログやSNSに使えますか?
使える場合があります。ただし、SNSやブログでの利用も商用目的に当たることがあります。広告収益、集客、販売につながる場合は、商用利用条件を確認しましょう。
AIで作った画像に著作権はありますか?
AIアートに著作権があるかどうかは、作品ごとに判断されます。人が創作意図を持ち、プロンプト作成、選択、修正、加工などで創作的に関与していれば、著作物として認められる可能性があります。
有名キャラクター風のAIアートは販売できますか?
有名キャラクターや既存作品に似すぎたAIアートは、権利侵害やトラブルにつながる可能性があります。商用利用では特に避けた方が安心です。
作家名をプロンプトに入れて作った画像は販売できますか?
特定の作家名を使って作風を再現しようとする使い方は、トラブルの原因になる可能性があります。商用利用では、自分の言葉で色、雰囲気、構図、世界観を指定することをおすすめします。
AI使用を明記する必要はありますか?
販売先、応募先、クライアント、企画のルールによります。明記が必要な場合もあるため、事前に確認しましょう。
AIアートを仕事で納品するときの注意点は?
クライアントにAI使用の可否を確認し、利用規約、商用利用条件、納品物の権利、再利用の範囲を事前に確認しましょう。制作記録を残すことも大切です。
不安な場合はどうすればよいですか?
AIサービスの公式規約、販売先のルール、公的情報を確認しましょう。個別の法的判断が必要な場合は、弁護士などの専門家に相談してください。
参考情報
まとめ
AIアートは商用利用できる場合があります。
ただし、自由に販売・広告利用できるとは限りません。
商用利用する前には、
AIサービスの利用規約、著作権、既存作品との類似、
販売先のルール、AI使用表示、制作記録を確認しましょう。
安心してAIアートを商用利用するためには、
他者の権利を尊重しながら、
自分だけのテーマや世界観を育てることが大切です。
AIが生み出すのではない。
あなたの想像が生み出す。
AIアートをもっと身近な文化として広げるため、日本AIアート協会を設立。AIを使った作品づくりだけでなく、著作権や安全な活用方法、初心者への伝え方まで学べる環境づくりに取り組んでいます。
絵を描いた経験がない方や、パソコンが苦手な方にも、AIアートを安心して楽しんでいただけるよう、初心者に寄り添った講座や認定制度を運営しています。
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